【YouTube】【ゆっくり雑学】「ハイラックスという動物~そのキメラのような身体的特徴~」【ゆっくり解説】【生き物】

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古くは「原始的な齧歯類(げっしるい)」として、モルモットなどのネズミの仲間の祖先だと考えられていたようです。

学名にProcaviaと付けられましたが、Caviaはテンジクネズミであるので、Procaviaは「テンジクネズミの祖先」という意味になります。その後、この名づけは間違っていたと判ったのですが、それでもこの学名は今でもそのまま使いつづけられています。

1766年には Cavia capensis という学名が付けられ、テンジクネズミと同じ Cavia 属に分類されました。
その後、フランスの博物学者である解剖学者のジョルジュ・キュビエは、歯と足の特徴を調べた結果、ハイラックスの仲間は「原始的な有蹄動物である」としました。足の裏側が、足底の全体を地面につける構造のゾウと同じ構造になっていることなどにより、ゾウに近い生き物だということを立証しました。

ハイラックスの上顎の門歯は一生伸び続けますが、下顎の門歯はある時点で成長が止まってしまうという点で、ネズミ目やウサギ目のそれとは異なります。
また、上顎の臼歯はサイに、下顎の臼歯はカバに似た特徴を有しています。
全身の骨格はサイを小型にしたような特徴を持ちながらも、前足の骨はゾウに類似しています。そして胃の構造はウマに似ています。
このように様々な動物に少しずつ似た特徴を持っていますが、化石記録や分子生物学的な解析から、ゾウ等の原始的な有蹄類と類縁関係があることが明らかになり、近蹄類の一目としてイワダヌキ目(ハイラックス目)という独立した目に分類されるようになりました。

ヘブライ語で「隠れる者」の意があるsaphanと呼ばれていました。スペインいう名前の由来の1つとして、Ishaphan「ハイラックスの島」というものがあり、シリアから地中海を西進してイベリア半島に上陸したフェニキア人がアナウサギを見てハイラックスと誤解したためとする説もあります。

不溶性の炭酸カルシウムが大量に含まれる尿を同じ場所で出し、この尿が結晶化したものをヨーロッパや南アフリカでは薬用とすることもありました。

食性は植物食で、ハイラックス属は草本を、イワハイラックス属とキノボリハイラックス属は主に木の葉を食べます。

他の哺乳類に比べ、体温調節の能力が劣るため、早朝や夕暮れは日光浴をし、暑い時は日陰で体を冷やす生活をしています。中東やアフリカのサバンナに点在する岩場・岩山等に隠れ棲み、数匹から30匹程度の群れを作り生活をします。

ハイラックスは足裏に柔らかくて弾力性のある肉球があり、さらにそこに多数の汗腺があり常に湿っています。この湿って粘着力のある肉球を吸盤のように用いて、垂直に近い岩壁でも登ることができ、そこにとどまり眠ることもできる、という特徴もあります。
岩場・岩山の垂直の亀裂で眠ることができるので、蛇などに襲われることを防ぐこともできます。夜は岩場の水平の隙間・亀裂で仲間が身を寄せ合って体を暖めあいつつ眠ることも多いですが、警戒を怠らず、チーターなどの肉食性の敵が近付いてきたりするとすかさず逃げ、また亀裂の中まで入り込んでくるような小型の肉食獣に襲われても、すばやく垂直の穴や亀裂を駆け上がり身を守るという特徴があります。

「現代版キメラ」by霊夢

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