車のカスタマイズ方法として一般的なのが「インチダウン」。タイヤのサイズを小さくすることで、燃費や乗り心地m費用面においても変わるため、関心が高まっています。
しかし、メリットがある一方で、デメリットや注意点も存在します。
この記事では、インチダウンの具体的なメリット・デメリット、費用、実施時の注意点について詳しく解説します。
1. インチダウンとは?
インチダウンとは、車のホイール径を小さくすることを指します。
たとえば、17インチのホイールを16インチに変更することを意味します。ホイールを小さくすることで、タイヤの側壁が高くなり、車の見た目や走行感に変化が生じます。
インチダウンは一般的に乗り心地を重視する方や、燃費改善を目的とする方に選ばれています。
特に、冬の雪道で安全に走行するために欠かせないスタッドレスタイヤ。
購入時に「インチダウン」を検討する方も多いですが、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
インチダウンによるスタッドレスタイヤのコスト削減や安全性、注意点について詳しく解説します。この記事を参考に、賢いタイヤ選びを行いましょう。
2. インチダウンのメリット
a. 乗り心地の向上
インチダウンによりタイヤの側壁が厚くなるため、路面からの衝撃をより効果的に吸収します。特に段差や路面の凹凸が多い日本の道路では、乗り心地の改善が期待できます。
b. 燃費の改善
通常であればタイヤが小さくなることで、転がり抵抗が減少し、燃費向上が期待できます。特に日常的に街乗りや長距離運転を行う方にとっては、経済的なメリットがあります。
ただ、スタッドレスに関しては逆で、タイヤ自体の重量が増える、トレッド(タイヤ接地面)が雪上や氷上をとらえて走ることに焦点を当てているため燃費は通常よりも10%前後悪くなると言われています。
あくまで前述は夏タイヤでインチダウンした場合ですね。
c. コストの削減
インチダウンをすることで、タイヤやホイールのサイズが小さくなるため、タイヤの価格も抑えられるため、標準サイズを履くよりもコストが抑えられます。
これは、タイヤを交換する頻度が高い方にとって大きな魅力です。
また、スタッドレスタイヤでインチダウンを考える場合、雪や氷の路面に対応するための特殊なタイヤのため通常のタイヤに比べて価格が高い傾向があります。
そのため、標準で履いているタイヤサイズのものをそのままつけるのが一番楽で取り付けできない等の間違いがないのですが、いかんせんセット価格は高くなります。
インチダウンを検討することで、標準サイズよりもコストを抑えることが可能になります。
3. インチダウンのデメリット
a. 操作性の低下
ホイール径が小さくなると、コーナリング時の安定性やレスポンスが若干低下する場合があります。
特にスポーティな走行を好む方にとっては、走行性能の面でデメリットとなる可能性があります。スタッドレスを履くときはすでに雪が降っている状態なので、スピードを出すことはまず無いので操作性に関しては気にする必要はないと思っています。
b. 外観が変わる
インチダウンを行うと、車の見た目に影響を与えます。特にデザイン性を重視する方にとっては、小さなホイールが車全体のバランスに合わないと感じる場合もあります。
逆にSUVやクロカン系はホイールサイズを小さくし、マッドタイヤなど肉厚タイヤをはいたほうがタフ感がでてカッコいいという人もいます。
c. ブレーキ性能の変化
インチダウンによってホイールが小さくなると、ブレーキキャリパーの配置や冷却性能に影響を与えることがあります。
特に大型の車種やスポーツカーでは、ブレーキ性能への影響に注意が必要です。
4. インチダウンの費用について
インチダウンを行う際には、ホイールとタイヤの交換が必要です。一般的には、1インチダウンにつき概算で数万円の費用がかかります。
また、車種によっては専用のホイール(そもそもインチダウンが出来ない車種もある)が必要になるため、予算に余裕を持って計画することが大切です。
費用は、ホイールの素材やデザイン、購入先によって異なりますが、相場を調べておくことをおすすめします。
5. インチダウンの注意点
a. 車種に合ったサイズを選ぶ
インチダウンを行う際には、車の純正サイズやメーカーの推奨サイズ、純正サイズの外径および荷重指数を確認しましょう。
サイズ(荷重指数)が適合しない場合、車検に通らないことがあります。
b. 走行シーンを考慮する
街乗りが多い場合や乗り心地を重視する場合はインチダウンが向いていますが、スポーツ走行や高速走行を重視する場合はデメリットもあるため、走行スタイルに合わせた判断が必要です。
c. メーカー保証の確認
インチダウンによる改造が車のメーカー保証に影響を与える場合もあります。特に新車購入時には、事前に保証内容を確認しておくことが重要です。
6. まとめ
インチダウンには、乗り心地や燃費の向上、コストダウンといったメリットがある一方、操作性やデザイン性においてデメリットも存在します。
車の使用用途や個人の好みによって、適切な判断が必要です。費用や注意点を十分に理解した上で、自分に合ったカスタマイズを楽しんでください。