プリウスα(アルファ)の純正タイヤサイズ・ホイールサイズ・インチダウン【2011.05~ ZVW40W/ZVW41W】
トヨタが製造・販売を行うハイブリット専用ステーションワゴン「プリウスα(ZVW40W/ZVW41W)」の純正タイヤサイズ・ホイールサイズ・インチダウン・マッチングをご紹介します。
※追記あり(2020.12.02)
TTTNIS – 投稿者自身による作品, CC0, リンクによる
プリウスαとは?ハイブリッド×実用性を両立した万能ファミリーカー
トヨタの代名詞とも言える「プリウス」シリーズ。その中で異彩を放ったモデルが「プリウスα(アルファ)」です。環境性能に優れたハイブリッドシステムに加え、ミニバンのような居住性と実用性を兼ね備えた一台として、2011年から2021年にかけて販売されました。
本記事では、プリウスαの誕生背景から、特徴、スペック、ユーザーにとってのメリット・デメリットまで詳しく解説します。家族での使用やアウトドア用途を検討している方にも役立つ情報をお届けします。
プリウスαの誕生背景|プリウスから派生した多人数対応モデル
2000年代後半、燃費性能が高く、環境にもやさしい「ハイブリッド車」の需要は高まりを見せていました。その先頭を走っていたのが、トヨタのプリウスです。ただし、プリウスはセダン形状で、乗車定員は最大5名。大人数の家族や荷物を多く運ぶ用途には、やや物足りなさもありました。
そうした声に応える形で開発されたのが「プリウスα」。プリウスのハイブリッド技術をベースに、室内空間を拡大し、多人数乗車や多目的利用に対応する新ジャンルの車種として誕生しました。
国内市場では2011年に登場し、北米では「プリウスv(ブイ)」、欧州市場では「プリウス+(プラス)」として展開されました。
プリウスαの特徴|ハイブリッド+大空間の融合
ハイブリッドシステムで低燃費を実現
プリウスαは、1.8リッターのガソリンエンジンに加え、モーターとバッテリーを組み合わせた「トヨタ・ハイブリッド・システムII(THS II)」を搭載。これは3代目プリウスと同様のシステムでありながら、より大きなボディをスムーズに走らせる設計となっています。
燃費はJC08モードで最大26.2km/L(5人乗り仕様)、7人乗り仕様でも24.0km/Lを実現。ミニバンとしては非常に優れた数値で、ランニングコストを抑えたいファミリー層にとって魅力的なポイントとなりました。
3列シートを採用したゆとりの室内空間
最大の特徴は、5人乗りと7人乗りの2タイプが用意されていたことです。7人乗り仕様では、3列シートを採用し、子どもの送迎や家族旅行でもゆとりのある移動を実現します。
また、3列目シートを収納すれば、荷室は広大なスペースに変わります。ベビーカーやアウトドア用品、大きな買い物荷物も余裕で積載可能。まさにファミリーユースや趣味の車として活躍する万能型といえるでしょう。
外観と内装デザイン|ワゴンとミニバンの融合
プリウスαの外観デザインは、ベースとなるプリウスの流線形を踏襲しながらも、全体的に横幅と全長を拡大。リア部分にかけての伸びやかなフォルムは、ワゴン車のような実用性と、先進的な印象を両立しています。
内装はシンプルで使いやすさを重視したデザインが特徴。センターメーターや、タッチパネル式のディスプレイオーディオ、スマートエントリー、プッシュスタートなど、上位グレードでは高機能な装備も充実しています。
スペック詳細|ZVW41W型を中心に紹介
代表的なグレード「ZVW41W型」プリウスαのスペックは以下の通りです。
項目 | 内容 |
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エンジン | 1.8L 直列4気筒 DOHC(2ZR-FXE) |
モーター | 永久磁石同期モーター |
総合出力 | 約136ps(100kW) |
トランスミッション | 電気式無段変速機(CVT) |
駆動方式 | FF(前輪駆動) |
燃費性能(JC08) | 最大26.2km/L(5人乗り) |
全長×全幅×全高 | 約4,630mm × 1,775mm × 1,575mm |
車両重量 | 約1,460〜1,540kg |
最小回転半径 | 約5.5m |
グレード構成と装備の違い
プリウスαには複数のグレードが存在し、装備や外観に違いがあります。以下は代表的なグレードです:
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S:ベーシックグレード。価格を抑えつつ、必要な装備はしっかり搭載。
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G:上級グレード。内装の質感や快適装備が強化される。
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ツーリングセレクション:エアロパーツや17インチアルミホイール装備でスポーティ。
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G’s(ジーズ):専用の足回りチューニングや内外装で、走行性能を重視した特別仕様。
用途や予算、好みに応じて選べる豊富なバリエーションが用意されていました。
プリウスαのメリット
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低燃費と経済性:維持費を抑えつつ、燃料費も安く済む。
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多人数乗車が可能:7人乗り仕様はファミリーに最適。
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荷物スペースが広い:日常使いから旅行、アウトドアまで対応。
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静粛性の高さ:ハイブリッドならではの静かな室内。
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トヨタの信頼性:故障が少なく、中古車市場でも人気。
プリウスαのデメリット
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3列目の居住性:大人が長時間座るにはやや狭い。
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取り回しの難しさ:全長が長いため、狭い道や駐車場では注意が必要。
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走行性能は控えめ:パワフルさよりも燃費重視の設計。
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安全装備が古い:モデル末期には他車に比べて安全技術がやや見劣り。
販売終了とその後継モデル
プリウスαは、2021年に日本国内で販売を終了しました。環境性能と空間性の両立というニーズは今も続いており、現在では以下のようなモデルが代替候補とされています:
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カローラツーリング:コンパクトで低燃費、装備も新しい。
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ノア/ヴォクシー(ハイブリッド):3列シートで室内空間がさらに広い。
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シエンタ(ハイブリッド):都市部でも扱いやすいサイズ感。
中古車としてのプリウスα|今でも選ばれる理由
販売終了後も、プリウスαは中古市場で高い人気を保っています。理由は次の通りです:
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高い燃費性能と維持費の安さ
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トヨタ車ならではの耐久性と信頼性
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荷物も人も乗せられる万能性
価格帯も100万円以下から選べる車両が多く、コスパの良いファミリーカーを探している方にはおすすめです。
2011年5月よりすべてのトヨタ販売店で販売を開始し、2013年にはダイハツに「メビウス」の名前でOEM提供しています。
関連記事:メビウス(プリウスα)の純正タイヤサイズ・ホイールサイズ・インチダウン【2013.04~ ZVW41】
2014年11月にマイナーチェンジを行い、同年12月には「Sツーリングセレクション・G’s」を追加。
以降も特別仕様車「S"tune Black II"」の追加や、スポーツカー仕様「プリウスα GR SPORT」なども発表され現在に至ります。
追記(2020.12.02)
人気がカローラツーリングに移ったことにより、販売台数が低迷。
2021年3月で生産終了するとのアナウンスがありました。
プリウスα(アルファ)の標準(純正)タイヤサイズ
プリウスα(アルファ)の標準(純正)タイヤサイズは以下の通り。
◎205/60-16
◎215/50-17
◎225/45-18
※型式:DAA-ZVW40W/ZVW41W
プリウスα(アルファ)の標準(純正)ホイールサイズ
プリウスα(アルファ)の標準(純正)ホイールサイズは以下の通り。
◎6.5-16 +39 5/114.3
◎7.0-17 +45 5/114.3
◎7.5-18 +42 5/114.3
※型式:DAA-ZVW40W/ZVW41W
ナットサイズ
M12×1.5-21HEX
プリウスα(アルファ)のインチダウン
プリウスα(アルファ)は16インチまでインチダウンが可能です。(※)
タイヤサイズ
◎205/60-16
ホイールサイズ
◎6.5-16 +52~38 5/114.3
上記ホイールのインセット「+52~38」は、17インチの標準ホイールを基準にして計算で算出したものと、その他ホイールで過去装着したことがあるものとなります。
「+38」のインセットで標準サイズのホイールの出具合と一緒の状態となります。(39が一番出具合が近いです)
通常選ぶなら「6.5-16 +40~38 5/114.3」のホイールサイズを選んでおけばサイズ設定もあり、マッチングのとれている安いホイールがあるので問題ありませんが、ホイールは形状によって取付の可否があるので、必ず仮当てや購入店に相談してみてください。
※18インチ標準装着(G’s)は未対応のためインチダウン可能か不明。
※インチダウンは自己責任にてお願い致します。
まとめ
プリウスαには15インチの設定が無いこと。
そしてプリウス(50系)の記事でも書きましたが、
「プリウス」→「5/100」
「プリウスα」→「5/114.3」
このようにPCD(ピッチ)のサイズが違います。ホイールを買う際は「プリウス」の名前だけに注目しないで、必ず「5/114.3」であることを確認してから購入してくださいね。
プリウスαではここが一番重要ポイントだと思ってます。プリウスのホイールとだけ伝えて購入して、穴に嵌らないって間違えた知人がいますので(笑)
その他、こんな方にお勧めの車です。
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子育て中の家庭で、家族全員が乗れて経済的な車を探している方
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荷物をたくさん積みたいが、燃費の良さも重視したい方
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静かで快適なドライブを求める方
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トヨタのハイブリッド車を使ってみたいが、通常のプリウスでは物足りないと感じる方
プリウスαは、まさに「環境性能と実用性のバランス」を取った一台。中古車として購入しても、まだまだ十分に活躍できるポテンシャルを秘めています。